mo chuisle
絹のガウン、リングに倒れた瞬間の静寂、一定間隔の機械音。
3日経っても余韻の残る映画を久しぶりに見た。
教授、ありがとう。
台詞があまりにも洗練されすぎていたのが唯一気になった。
あとで調べてみると、それがイーストウッドの映画の特徴だと書かれていた。
マギーの母が「いい娘ね」という病室でのシーンを見て
愛情というのは血縁だけで保障されるものではないのかもしれないと思った。
周囲を含め、家庭環境に恵まれて育ったゆえ
そのように考えたことはなかったけれど
心の安らぎを家族に一番に求められるのは当たり前のことではないのかな。
『あたしは思い通りに生きた その誇りを奪わないで
あたしの名前を呼ぶ人々の声が聞こえなくなるのが怖い』
『生かすことは殺すことだ 苦しみが、戻らぬように』
意思だけが生き続けて、身体の機能がとまっていくなかで
いい人生だったと思えるだろうか。
死は残されたものにとってのみ意味を持つんだと、改めて感じた。
10.15 (金)11:56